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第1回春のヘボンクラブ例会報告

3月16日(金)に行われました第1回春のヘボンクラブ例会のご報告です。43名の方にご出席いただきました。アルバムからこのときの様子をご覧いただけますよ。

テーマ:“さあ、俳句をつくりましょう!”
講師:坊城中子(ぼうじょうなかこ)さん

俳句の世界のお話を、高浜虚子のお孫さんであり、高濱年尾氏のご長女、坊城中子さんから伺います。坊城さんは幼少時から作句に親しみ、俳誌 『花鳥』 を主宰、全国で俳句の楽しみを広げる活動をなさっておられる方です。全国女性俳句大会(小倉)の選者、富山県北国新聞俳壇の選者などもお務めです。坊城さんによれば「伝統俳句とは自然を観察することによりその感慨を17文字音でまとめる最も短い詩であり、自然と人間の生活が一体になること」だそうです。その道を極めた講師から、なかなか聞けないお話しを伺い、あなたの人生をさらに豊かになさいませんか?

参加された皆様で俳句を作りました。先生から基本的なことを学んだ後、30分くらい考える時間をいただいて約60の俳句が出来ました。先生からも素晴らしい作品ばかりですとお褒めの言葉をいただきました。

作品はこの後に載せましたので、是非ご覧になってください。

けふの空 ちらり舞いふる 初雪か
つくしんぼ 庭の掃除で 見つけたり
春風に にほいあふるる 黄水仙
さくら花 実らぬ恋を 語りかけ
なつかしや 同窓生と 春語る
年老いし 春又来るか たのしみが
多摩川の 桜気にして バスに乗る
座り場所 決めかねて 団地びな
赤も白も 交じれる中に 濃き椿
ひとりごと 聞いてくれよと 恋椿
ヘボン句会 講師を称えて 聖誕薔薇(クリスマスローズ)
まちわびる 花の蕾の かたければ
流水と かもめむれとぶ オホーツク
花にらの ひっそりとさいて 道の端に
春なのに クリスマスとは これいかに
初雪に とまどいたるや 人と桜(はな)
春の夕 ヘボンクラブで 俳句かな
暖冬で 迷いて咲けり 椿かな
椿活けて 若き日偲ぶ 日溜りに
黒々と 群れむれて居り 池の蝌蚪(くわと)
蝌蚪(くわと)をくみ 喜びさわぐ 幼児かな
早春夜 老師の英詩 大使館
春の雪 移ろう季節 足をとめ
花冷えや 近衛師団の 館跡
古き友 三人官女と 雛道具
蕾観て 待ちわびている ひな人形
蕗のとう 既に裏庭に うつりけり
供養より 願いばかりの 彼岸詣
こぶし咲き 初雪舞って 昼下がり
咲きそめし 花の彼方に 窓明かり
父母のいて 祖父母の寄れり 卒業式
手をつなぐ 母の背中に 春の風
母のため 片つけ難し 春炬燵
ビルの影 歩む身に泌む 夜寒かな
初雪は 思いもかけじ 雛のあと
卒業の 袴に冷めたき 雨となり
17文字 数える指に 花吹雪
孫帰り 風船一つ 日向ぼこ
桜だけ ひときわ目立つ 春のよい
白金の サクラに想う ヘボン像
水温む 季節はずれの 初雪や
三分咲き 寒さ戻りて つぼみけり
同窓の ヘボンクラブで 春祝う
風寒し 花の蕾も 固くして
花に酔う 友の笑顔に 我もまた
恋せよと 歌いし兄の 逝くさくら
初雪に 都心の花も とまどえり
春あらし 桜の花を 吹き飛ばし
高層の 闇をつなぐは 桜かな
ひなを見る 一人座りて ワンルーム
大安に 祈りを込めて 雛納め
きらめきて 放つ光の 春の宵
今朝の雪 ふる里の山 思い出す
菊がなぜ 今頃ここに あるのかな
水仙が 首をかしげて 並んでる
きらきらと 夜景眺めて 花の句を
花を指し 季語の説明 坊城さん
アスパラの 青さに春の まっただ中
かごの花 少しほころぶ ビルの中