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2006年02月14日

2006年第1回例会のご案内

今例会のスピーカー:
『旅に出よう、船で』というタイトルで、黒川鐘信さんにお話しを伺います。
黒川さんは明治大学情報コミュニケーション学部教授(英語・英文学)。
同窓生です。

明治学院大学院英文科修士課程終了後、UCLAとイギリスへご留学。
アメリカへ日本語を広めるプログラム《JALCAP》の日本側委員長なども
なさっています。

たくさんの一般書・エッセイも出版され、『神楽坂ホン書き旅館』(NHK出版)
で日本エッセイスト・クラブ賞、『親と子の受験マラソン』(三省堂)で
自分史学会賞を受賞。

他に『大草原に輝いた101人・・ローラの里の日本語教育』(近代文芸社)、
『これでいいのか結婚式・・アメリカ日本のブライダル事情』(主婦の友社)、
『東京牛乳物語・・和田牧場の明治・大正・昭和』(新潮社)、
『犬がいて、猫がいて、大トロを食う』(新潮社)、
『高等遊民、天明愛吉・・藤村を師と仰ぎ、御舟を友として』(筑摩書房)
など多数を出版されています。

近く、今回のテーマの船旅の本を、続いて木暮実千代を描いた『女優その華麗
なる生涯の真実』を出版のご予定とのことです。

■2006年2月24日(金)午後6時―8時半(6時から自由な交歓、6時半開会)

■場所「日本外国特派員協会」

千代田区有楽町1-7-1「有楽町電気ビル」北館20階
電話 03-3211-3161
JR有楽町駅・日比谷公園寄り出口を出て、目の前のツインタワーの駅寄りのビル。
JR有楽町駅から徒歩1分

■会費: 3,500円 (食事代を含む)当日受付にて

お願い!
食事の人数の予約を入れる必要があります。出席申し込みの方が、ご事情に
よりキャンセルの場合は、例会当日 朝10時迄に、 03-3330-1389
三浦まで、電話でご連絡をください
キャンセルの連絡をお忘れの方は、3,500円を、「UFJ銀行横浜駅前支店・
普通預金・5346166明治学院同窓会 東京 ヘボンクラブ口座」まで、
後日で結構ですからお振込みをお願いします

■次回の予告

4月8日(土)10:30に青山墓地に集まり、お花見を楽しみながら、日本で亡
くなり葬られた、明治学院ゆかりの宣教師やその家族、井深梶之介総理、
ヘボンクラブ初代会長の長谷川仁さんなどのお墓を清掃した後、歴史の舞台
にもなった〈龍土軒〉で会食します。明治期日本キリスト教史研究家の同窓生
中島耕二さんに青山墓地に葬られた宣教師たちについて、卓話をお願いしています。

2006年02月10日

「-明治学院の将来について-」を傍聴して

金井 恵美 様 (昭和29年大英卒)

内容の濃い数時間でした。教育現場の経験のない私は、正直言って
先生方のご苦労についてはほとんど知りませんでした。
社会の変革期にあって明治学院の存亡をかけて戦いに挑んでおられる話は
感動的でした。

深刻化する少子化問題がその底流にあり、大学はレベルの高い教育を提供しながら
人気度にも備えねばならない-というシリアスな話を新鮮な気持ちで聴きました。

学生も、専門性以外に、もう一つの得意分野、つまり「二枚目のカード」を持つことが
求められるとの発言も印象的でした。
   
学長以下の方々の発言にありましたが、「キリスト教による建学精神を教えることが
必要である」とのやや古めかしい問題が提起され、同時に英語の出来る者を
養成する必要性が指摘されていました。

教育の質を高め、財政状態の向上という、異質な両者を向上させようとする問題。
これは学院固有の問題というより、むしろこの国の今日的な問題であると思いました。

先にふれた二枚のカードについては、OB・OGであってももう一枚の
カード(分野)を掘り下げ横断的に交流し合うことが必要であると拡大して解釈
しました。

まさにヘボンクラブの存在意義にも通じていると思いました。

最後に、前出の建学の精神について、その一例を紹介させていただき、
コメントを終えます。

先の大戦で、先輩の或るものが、国の「大義」に反して身体をはった発言をして、
当局の怒りをかったというささやかな出来事に最近接し、
こういう先輩がおられたことを誇りに思いました。

建学の精神を以ってときどき軌道修正の必要があると、自戒しております。